W03は、2016年7月1日に発売されたWiMAXの端末です。モバイル通信機器大手のファーウェイが製造しています。WiMAX史上最速となる通信速度と、大幅に向上したバッテリー性能が特徴のルーターです。
2016年2月に発売されたW02の後継機ですが、どのように変わったのでしょうか?
W03の後継機となるW04が発売され、W03の販売は終了し始めています。また、性能からもW03よりはW04がおすすめです。
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W03の特徴
通信速度
W03の通信速度は、WiMAX史上最速の下り最大370Mbpsです(発売当時)。W03のひとつ前の機種であるW02は下り最大220Mbpsなので、驚異的な進化といえます。
この受信最大370Mbpsという高速通信は、4G LTEとWiMAX 2+の3つの周波数を束ねることで実現しているため、4G LTE通信を利用するには月額1,005円のLTEオプションに加入する必要があります。
LTEオプションを利用しない場合の通信速度は、従来と同じ受信最大220Mbpsです。
通信モード
W03が対応している通信モードは、「WiMAX 2+」「ハイスピードプラスエリアモード」です。受信最大370Mbpsの高速通信が可能なのは、ハイスピードプラスエリアモードです。
エリア
WiMAX 2+の対応エリアは以下の画像の通りです。山間部以外はほとんどエリア内のようです。
受信最大370Mbpsの高速通信については、公式サイトでは次のように発表されています。
370Mbpsは、東京都渋谷駅周辺エリアから提供を開始し、愛知県名古屋駅周辺、大阪府梅田駅周辺、山手線 主要駅周辺などへ拡大予定です。なお、駅構内ではご利用いただけない場合があります。通信規格やエリア等により最大通信速度は異なります。
下り最大370Mbps対応モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」がUQ WiMAXから登場! |UQ WiMAX【公式サイト】下り最大370Mbps対応モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」がUQ WiMAXから登場!ページ。UQ WiMAXの公式サイトです。新規、乗り換えでwifiサービスをご検討中の方。UQ WiMAX(ルーター)は満足度No.1の超高速インターネット通信サービ...
したがって、都心部以外での利用は現状ではまだ期待できないと考えられます。受信最大370Mbpsの高速通信は、数年後の日本全国への普及を待ちましょう。
バッテリー
W03が大きく進化したのは、高速通信だけではありません。多くの方にメリットがあるのは、バッテリーの進化でしょう。前機種のW02と比較してみると以下のようになります。
W02 | W03 | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 2300mAh | 3000mAh |
連続待受時間 | 約760時間 | 約1,040時間 |
連続通信時間 | 約420分 | 約610分 |
バッテリーの容量が2300mAhから3000mAhに増加し、バッテリー持続時間は大きく伸びました。バッテリー容量が増えた分、端末が大きく重くなったのでしょうか?
W02 | W03 | |
---|---|---|
サイズ | 約W121xH59xD11.1mm | 約W120×H62×D11.4mm |
重量 | 約119g | 約127g |
サイズはほぼ変わらず、約8g重くなっただけです。それでいてバッテリーの持続時間は大きく向上したので、うれしい進化だといえます。
機能
ワンタッチWi-Fi設定
NFC対応スマートフォンをW03にかざすだけで接続設定ができます。パスワードなどの入力は必要ありません。
NFCとは、近距離通信という意味で、10cm程度の近距離にかざすだけで簡単にデータ通信ができる技術です。対応機種かどうかは、スマートフォンの設定にある無線とネットワークから確認できます。
NFC搭載のAndroid™ 4.4以降のスマートフォンおよび端末機種によってはHUAWEI HiLink アプリが必要となります。NFCタッチした際に自動的にアプリのダウンロードURLが表示されますので、アプリをダウンロードして下さい。
Speed Wi-Fi NEXT W03_au | モバイルブロードバンド | ファーウェイ・グローバル
スマホで遠隔起動
スリーブモードのW03をスマートフォンのアプリから遠隔操作で起動できます。かばんからいちいち取り出す手間が省けます。
HUAWEI HiLink アプリが必要です。Android™ 4.2以降、iOS6.0以降の機種に対応。
Speed Wi-Fi NEXT W03_au | モバイルブロードバンド | ファーウェイ・グローバル
省エネ
バッテリー残量に応じて高速通信をOFFにして、消費電力の少ないノーマルモードに切り替わります。
11ac対応
電波干渉の少ない5GHz帯を利用する11ac通信に対応しています。
評判・口コミ
自宅にネット回線なし、Wimax W03でスポナビライブ中心にサッカーよく見ていますと言う人にあったけど、特に不満はない様子だった。
— ニート鈴木 (@suzuki210) 2017年3月23日
2月からWiMAX端末が新しくなった。W03でギガ放題。通信量がわかるのが良いね。ひと月で36GBは思ったより使った。
通信の安定性も、今までの端末より良い感じ(=゚ω゚)b pic.twitter.com/vocmXS20ew— あーとく (@mrsurprise82) 2017年2月28日
今さらですがW03のクレードル買いました。イーサネットや逆にAPモード使えたりする以上に、液晶の常時点灯可能なのが利点。W04買うつもりは無し。WiMAXも簡易パラボラ無しで部屋で3本立つほどには環境良くなりました pic.twitter.com/jILtzLce7N
— XHRIST社長 (@XHRIST009) 2017年2月9日
WiMAXのモバイルルーターて5mがせいぜいまともに通信出来る範囲とか言われるけど、壁5枚隔てて25m離れた場所でも通信出来てるんだよなぁ(W03) さすがに速度は劣化するけど
— XHRIST社長 (@XHRIST009) 2017年2月9日
爆☆速
WIMAX 2+ W03 pic.twitter.com/eNkKvWuypH— こうすけ。@IT (@fox62844) 2017年2月4日
新しいWiMAX端末発売されるしW03売り抜けた感ある
— や (@tty1217) 2017年2月14日
まとめ
WiMAXの端末W03についてみてきました。前機種のW02から、通信速度・バッテリー持続時間、ワンタッチ設定など大きく進化した端末であることがわかりました。
受信最大370Mbpsの高速通信については、利用できるエリアがまだまだ少ないので、メリットは少ないです。しかし、バッテリー持続時間については大きなメリットで、この点だけでもおすすめできる端末です。
※後継機となるW04が発売されました。
プラン
WiMAXでは、月間通信データ量の上限が7GBのプランと月間通信データ量の上限がないプランの二つがあります。WiMAXをフル活用するには月間通信データ量の上限なしのギガ放題がおすすめです。
ギガ放題は、3日間で10GBを超えなければ、月間通信制限なしで利用できます。
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