モバイルWi-Fiはいつでもどこでもネットに接続できる便利なものですが、多くの場合、通信制限があります。通信制限が適用されてしまうと、ネットの利用は困難になり、たちまち不便になってしまいます。
ネットをたくさん利用したいし、通信制限にもなりたくない。そんな悩みを解決するのが、通信制限なしのモバイルWi-Fiです。
モバイルWi-Fiの通信制限について
通信制限なしのモバイルWi-Fiについてみていく前に、モバイルWi-Fiの通信制限について整理しておきます。
モバイルWi-Fiには、「月間通信データ量の上限による速度制限」と「直近3日間の通信データ量の合計の上限による速度制限」という2つの通信制限があります。
月間の通信制限
月間の通信制限は、ある月の通信データ量が上限を超えた場合に通信速度が低速化するというものです。
「月間〇〇GB」という上限があるプランが対象となる通信制限です。
月間通信データ量は、契約会社やプランによって1GB〜200GBまで幅があります。しかし、オーバーした場合は当月末まで通信速度が低速に制限されるのは同じです。
制限がかかった場合の通信速度は、最大128Kbpsが業界標準です。この速度ではインターネットを使うのはまず無理です。モバイルWi-Fiだけでなく、スマホも同じ通信制限があるプランがほとんどなので、かかったことがある方も多いと思います。
この通信制限は解除できる会社もあり、一定の通信データ量を追加購入することができます。
3日間の通信制限
3日間の通信制限は、直近3日間の通信データ量が上限を超えた場合にかかる速度制限です。
WiMAX・ポケットWi-Fiなど、3日間の通信データ量の上限は10GBが主流です。
上限を超えると通信速度が低速化しますが、月間ほど遅くはなく、およそ1Mbpsとなります。この速度は遅いですが、YouTubeを標準画質で視聴可能で、インターネットも使えるレベルです。
また、制限される期間も一時的です。WiMAXやポケットWi-Fiでは、3日間で10GBを超えている日のネットワーク混雑時間帯(18時頃〜翌1時頃)に通信速度が制限されます。
つまり、それ以外の時間帯は普通に使えるということです。3日間の合計が10GBを下回ると制限も解除されます。
ただし、3日間の制限はデータ量の追加購入などで制限を解除することはできません。
- 3日間の通信データ量が上限を超えると低速化する
- 速度制限は混雑時間帯のみ
- 3日間の合計が上限を下回ると解除される
- 速度制限がかかっても、ネットは使える
- 追加購入など、制限を解除する方法はない

通信制限なしのモバイルWi-Fi
通信制限なしのモバイルWi-Fiと言えるのは、上述した月間制限と3日間制限のどちらもないものです。
どちらの通信制限もないモバイルWi-Fiは、以下になります。
どんなときもWiFi 速度制限なしで格安
どんなときもWiFiは、インターネット使い放題と格安料金で人気のモバイルWi-Fiです。ドコモ・au・ソフトバンクの回線を使っているので、高速でエリアが広くつながりやすいことが特長です。
料金プランもシンプルで、月額3,480円の2年間定額というわかりやすいものです。細かい条件を満たした場合のみ割引、複雑なプランに多数のオプションといったことがありません。
また、別料金になりますが海外でもそのまま使えます。
通信制限なしのモバイルWi-Fiを探しているなら、一番おすすめできるモバイルWi-Fiです。

FUJIWifi
FUJIWifiの「4G/LTE いつも快適プラン」は、月間・3日間ともに制限なしのプランです。
高速通信でつながりやすいソフトバンクの4G回線です。
FUJIWifiは契約期間の縛りがないことが特長のモバイルWi-Fiです。契約解除料なしでいつでも解約できます。
月額料金は6,000円ですが、13ヶ月分の料金を一括払いすることで月額4,980円まで割引されます。

月間通信データ量の上限なしのモバイルWi-Fi
月間〇〇GBといった月間通信データ量の上限はないものの、3日間10GBの上限がるモバイルWi-Fiです。
3日間の通信データ量の上限を超えない限り、あるいは3日間制限がかかっても気にしないのであれば、使い放題と言えます。
WiMAXのギガ放題
WiMAXのギガ放題プランは、月間通信データ量の上限なし(3日間10GBの上限あり)というプランです。
WiMAXにはいくつか通信モードがあり、月間通信データ量の上限なしでつかえるのは「WiMAX 2+(ハイスピードモード)」です。ハイスピードモードは4G通信・LTE通信よりもかなり高速という特長があります。一方で使えるエリアが狭く(市街地が中心)、地下や建物の奥などには届きにくいという欠点があります。
WiMAXのメリットは、特典が多いことです。端末0円やキャッシュバックなどのキャンペーンがたくさん実施されています。それらを利用するとかなりお得になります。
どんなときもWiFiやFUJIWifiの端末はレンタルなので、返却の必要があるほか、故障や紛失の際は損害金が発生します。その点、WiMAXの端末はレンタルではないのでそういったことはありません。

現在、WiMAXで一番高額なキャッシュバックがもらえるのは、GMOとくとくBBです。

ポケットWi-Fiのアドバンスモード
ポケットWi-Fiは一般名詞となっていますが、実はワイモバイルのものを指します。
ポケットWi-Fiは月間〇〇GBというプランが基本ですが、月間通信データ量の上限なし(3日間10GBの上限あり)で使えるアドバンスモードという通信モードがあります。
アドバンスモードに対応している端末のみ、オプションで加入できます。
アドバンスモードの特徴は、WiMAXのギガ放題とほとんど同じで「高速だがエリアは狭め」となります。

一方、ポケットWi-FiにはWiMAXのような特典はほとんどないので、ポケットWi-Fiを選ぶ理由はあまりありません。WiMAXよりも利用料金が割高です。

大容量のモバイルWi-Fi
制限なしではありませんが、月間通信データ量の上限が20GB以上の大容量のモバイルWi-Fiもあります。3日間の上限はありません。
以下のモバイルWi-Fiは4G通信を利用しているので、WiMAXやポケットWi-Fiの月間上限なしモードがつながりにくいエリアでも使えることが多いです。
FUJIWifi
FUJIWifiは契約期間の縛りがないレンタルモバイルWi-Fiです。
月間25GBから200GBまで、大容量のプランがあります。
利用料金が安い一方、レンタルのため端末を返却する必要があります。

ネクストモバイル
ネクストモバイルは、20GBから50GBまでのプランがある格安モバイルWi-Fiです。
ネクストモバイルはレンタルではないので、端末を返却する必要はありません。

BBN mobile Wi-Fi
BBN mobile Wi-Fiは、20GBから50GBまでのプランがある格安モバイルWi-Fiです。
ネクストモバイルとほとんど同じサービス内容ですが、利用料金が若干安いです。ただし、契約期間はネクストモバイルより1年多い3年契約となります。
